今日の俺はデジカメを持ったシャケ
New Kingstonのバスターミナルから、
Nutsford expressという会社の都市間バスに乗った。
都市間の移動には普通の路線バスもあるのだが、
ギュウギュウパンパンで有名なので、
快適な方を選んだのだ。
Kingstonを出発したバスは30分ほどで山道にさしかかった。
Jamaicaという島は秋田県くらいの大きさなのであるが、
殆どはBlue Mountainに代表される山地である。
道幅は狭く、曲がりくねっていた。
ガードレールは無く、道を外れれば谷底だ。
交通量も多く、大型トラックと出会い頭にすれ違う時は
「ヒヤーーーーーーーー!!!!」と
Jamaicanたちが悲鳴を上げていた。
昨年末にトラックが崖から転落して、かなりの数の人が亡くなったというニュースを見た。
笑えんばい。
途中の山中ではジャーク屋が20~30軒くらい並んだところがあった。
何のために同じところにかたまっているのだろう。
二時間ほどで、山を降り、海が見えた。
Ocho Riosに着いたようだ。
翌日、窓の外を見ると昨日は無かった巨大なクルーズ船が停泊していた。
カリブ海クルーズの船だ。
Dann's Riverへ行った。
歩き方によると、ここの滝登りはJamaica観光の目玉だ。
一国の観光の目玉とあらば行くしかあるまい。
現地に到着すると、ものすごい数の観光客に驚いた。
Kingstonでは三日で5~6人(すべてBob博物館)
しか見なかったのに。
Kingstonの1年分の観光客が来ているのではないかと思った。
入場料一人US15ドル。
高い!ただ川に行くだけなのに!
でも観光の目玉だから仕方ないか。
じゃあまあいいか。
入り口をくぐり、まず坂を下る。
そして着いたのはビーチだ。
ここは川が流れてくる。
河口だ。
英語でいうところの
Mouth of riverだ。
ここから川を鮭いやシャケのように上っていくのだ。
シャケの気分が分かるというものだ。
故郷真駒内には
シャケ博物館というものがある。
さあ上ろう!その前に待たなければならない。
あまりの観光客の多さに、
滝登りが順番待ちになっているのだ。
Jamaicaの観光地で順番待ちなど300%ありえないと思っていた。
というより、俺の人生で順番待ちを容認するのは
すみれだけだ。
大将では並ばない。
そんな俺がJamaicaで川を登るのに並ぶことになるとは・・・。
この人達を追い抜いて他のルートから登る事も不可能ではないのだが、
突然深いところがあったり、滑るところがあるのだ。
今日の俺はデジカメを持ったシャケなので、
腰から上に漬かるわけにはいかない。
ちなみにこの写真のように
手をつないでいるのはひとつのグループで、
それぞれガイドがついている。
ガイドは地元のJamaicanで、裸足で両手に
皆のデジカメやらビデオやらをもったまま
この滝をスイスイ上がったり下がったりしている。
ここに来ていた観光客の殆どはクルーズ船の乗客らしく、
それぞれガイドがついて20人ずつくらいで登っていた。
一方、我々はガイドなしの夫婦二人だけ。
他の団体にちゃっかりついていき、事なきを得たが、
Kinstonで一緒だった熊本のS君は
その後オーチに一人で行くと言っていたのだが、
一人で滝登りをするのだろうか?
やめときんしゃい!寂しいから・・・
グループ内で手を繋ぐのは
暗黙の了解のようなもので、
前後にトイレ後手を洗わないフランス人がいても
さわやかに手をつながなければならない。
じいちゃんばあちゃん達についていって登ったので、
結構時間がかかったが、
それでも滝を登りきったときは
「えっ?これだけ?」と思った。
楽しいことは楽しい。
しかし一人15ドル払って皆でこぞって行くほどの
観光の目玉とはとても思えない。
期待しすぎたのだろうか。
北海道ではこれくらいの娯楽はなんぼでもあるのだが。。。
微妙な気持ちで宿に帰ると、
宿の前にあるTurtle beachに行った。
しかし、目の前に巨大客船。
視界の3分の1は船だ。
港にいるようで何だか落ち着かない。
少し、曇ってきた。
宿に帰ろうと支度をしているとポツポツと雨が降ってきた。
これは来る!
そう思って、走って帰った。
案の定シャワーのような雨が降ってきた。
間一髪セーフだ。
ちなみにビーチにカメはいなかった。
部屋でマッタリしていると、外は晴れた
これがRain forestの天気だ。
近くのIsland villageに行った。
ここにReggae博物館がある。
ここの入場料は歩き方では10ドルと書いてあった。
高いなと思ってチケットを買おうとすると
15ドルと書いてある!
どう考えても高い。
クルーズ船が来ているから値上げしたのだろうか。
中に入ると、Jamaican girlが一緒に入ってきた。
どうやらガイドをしてくれるらしい。
初めはMentoから説明してくれた。
歴史の順に教えてくれるようだ。
Ska、Caripso、Rocksteady、Rootsときて、
Bob Marleyのところもあった。
ここは博物館のように何かがあるわけではない。
オーチのHard rock cafeにはボブ使用ギターがあるらしいが。
歴史に沿って、写真とビデオとガイドの説明を聞くのだ。
うーむ、やはりWorth$15ではなかったか。
初めは無難に説明をしてくれていたガイドさんだが、
ガイドさんがこの人誰か知ってますかと聞いて、
もちろん、Haile Selassie Iだ。最も重要人物の一人だというと、
意外そうにとても喜び、
それ以降の説明が急にマニアックに。
最後はDancehallのコーナーだった。
ステージがあり、ガイドさんとReggae Danceを一緒に踊った。
Bogle、Pon di river、Signal di plane・・・・
JamaicanにとってNew danceを知っているのは嗜みのひとつらしい。
最初から最後まで、他の客には一人も会わなかった。
Island villageにいたTouristはほとんどクルーズ客のようだった。
買い物するたびに
「船で来たの?それとも飛行機?」と聞かれ、
「バスで・・・・・キングストンから・・・・・」
と言うと、
「かわいそう・・・」というような感じで会話が終了する。
俺はバスが好きなんだ!陸派陸派!
と心の中で叫ぶのであった。
赤道の近くで陸派と叫ぶ。
夜、HardRock Cafeに行くと、閉まっていた。
どうやらクルーズ船が出航したので閉めたようだ。
他の店もことごとく閉まっている。
まだここに観光客いるんですけど(涙)!!
翌朝、バスでKingstonに帰った。
空港に行くとき、いつものドライバーのグリーンが
「今度いつJamaicaに帰ってくるんだ?」
「時間と金が出来たら来るよ。」
「俺たちはいつでもウエルカムだ。必ず帰って来い」と
嬉しかった。社交辞令であっても。
Jamaicaは治安が悪いと聞いていたので、
来る前はナーバスになっていたのだが、
出会ったJamaicanはとてもいい奴らだった。
少なくともJamaica人のために嫌な思いをすることは
一度も無かった。
出国審査で係員が出国スタンプを押しながら
「パサパサ(有名なDance)は行ったか?あれはすごいだろ」
最後までReggae一色のJamaicaだった。
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