今日もイースター島は澄み切った青空
旅に出てからもう11ヶ月・・・思えば、一日たりとも宿に引きこもるという事はなかった。
灼熱の太陽が照りつける夏のエジプト、雨季のインド、マイナス20度のシカゴ・・・
。
おかげですっかり出癖がついてしまった私達。
皆がのんびりしているイースターのアイランドでも、何処かに行きたくてしょうがない。
しかも久々の大自然に、なまっていた体もうずうずしてくる。
こんなに天気がいいのに、のんびりしていてはもったいない
ということで今日は近くのラノカオ火山という死火山までトレッキングすることにした。
火山湖までは徒歩で片道2時間。トレッキング初心者にはなかなかいい距離
水とパンとポテトチップスをリュックに詰め込み、準備は完璧。そして出発~
登山口までの道をテクテク歩く事10分
そこへ一匹のメスのワンコが現れた
首輪をしていないので多分ノラちゃんだと思われる。
イースター島にはそこら中に野良犬が歩いていて、お互いに縄張りを争っている
しかもシェパードとかの大型犬が多くて、犬嫌いのひとには恐怖の日々らしい。
幸い私は大の犬好き。 そのワンコに 「よ~しよし」
と、ちょっと黄色い声で話しかけると、ちぎれてしまうんじゃないか?と思うほどシッポを振っている
本当にかわいい。
「じゃあ、私達は山に行かなくちゃいけないからね。バイバ~イ
」とお別れをした。・・・でも
「スタスタスタ」・・・・


??あれ?付いてきている?
そのワンコは相変わらずシッポを振り振り私達の後を付いてきている。
「付いてきてもご飯は無いよ~」
と言いながら一緒に5分くらい歩いた。
すると‘AnaKaiTangata’(アナ カイ タンガタ)という看板が見えてきた。海に面した広い洞窟が見えてきた。
ここは‘食人洞窟‘と呼ばれ、その昔 戦って敗れた部族を儀式として食人していた場所である
興味津々で見に行ってみると洞窟の天井には鳥の絵が描かれていて、確かに昔ここで儀式が行なわれたんだ・・・・という神秘さがあった
洞窟から上に登ると一人のおじいちゃんが崖の上(15m位)から魚釣りをしていた
沢山餌をつけているのに、なかなか釣れない。私達は10分くらいそのなかなか釣れない魚釣りに見入ってしまった
さてと、そろそろ目的の登山口まで行かなくちゃ・・・と、おじいちゃんに別れを告げ再び道路に戻ると、とっくに何処かに行ったと思っていたさっきのワンコが出口の所から再び現れた
「それじゃぁ、そろそろ行こうか?」
・・・・まるでワンコがそう言ったように思った。
今度は犬→私→福ちゃん の順で歩き始めた。不思議に思いながらもガイド犬の後を付いていく日本人夫婦。
ここがインドとかなら、頼んでもいないのに勝手にガイドを始めて、「ガイド料くれ」とか言うインド人もいるだろうけど、さすがに犬なら大丈夫だろう!なぁんて話しながら(笑)
約10分、ワンコの後をついていくとあまり舗装されていない茂みの中に入っていった。
「えぇ~?ここに行くの
?」と思い躊躇していると、分かりにくいけど看板には確かに「オロンゴ」と書いてある。
私達の向かう場所はそのオロンゴの途中にある火口湖・・・・。登山口に着いたらしい。
どうやらこのワンコ、私達の行きたい所を承知している・・・・・「何故
」
ますます不思議になってくる。そして、私の中の好奇心が、目的地にたどり着かなくてもいいから、この子についていってみよう
という気にさせてしまった。
トトロを見つけたメイや、コダマに案内されるアシタカの気分(←ジブリネタ)
ワンコもシッポをフリフリ、「こっちだよ~」
と言っている。(想像)
ワンコ・・・というのもあれなので、オロンゴにちなんで「ロンロン」という名前で呼ぶことにした。
そんなに急斜面ではないけれど、あまり木が生えていない野原を真っ昼間に歩くのはさすがに暑い
30分ほど「ハァハァ
」と息を切らせて登っていくと、木陰の涼しい所でロンロンが停まった。
「ここで少し休憩しましょう」
と言っているみたい。
私達は持ってきた水を飲み、ロンロンにもビニールに水を入れてあげて、3人で休憩した。
それからまた30分、同じような道を歩く。
私達が疲れて立ち止まるとロンロンも振り返り、「もう少しだよ。頑張ってください。」
という顔でこちらを見てくる。
なんてかわいいんだろう
こんなお利口なワンちゃんがどうしてノラ犬なんだろう??元は人間に飼われていたんだろうか??一人ぼっちなのかな??
色んな疑問が浮かんでくる。
そのうちに、どこからともなくもう1匹別のメスのワンコが現れた。
ケンカになるかな??と思いきや、2匹は古くからの友人同士の様に仲良くじゃれあっている
そして私達のトレッキング部隊も4人となった。
今度は2匹が先頭を歩き、上の方から「こっちこっち!」
と励ましてくれる。
それから15分、目の前に信じられない景色が飛び込んできた。
ラノカオ火山
火山湖は直径1,600m、水深は4~11m。
ここの水は村の水源ともなっている。
こんな景色テレビでしか見れないと思っていた。正直、私はモアイよりも感激が大きかった
ロンロンとリンリン(もう1匹)と福ちゃんと私。4人でパンを分け合って食べた
特にすごく欲しがる訳ではないけれど、二匹とも嬉しそうに食べていた。
この子たちは犬というより人間・・・・・・・人間よりも確かなものをもっているような気がした。
帰り道、今度は車が通れるくらいの砂利道を歩いて帰ることにした。
リンリンは途中で別の観光客の後に付いていったけれど、ロンロンは初めて出会った場所までちゃんと一緒についてきた。
つまり、往復約4時間の道をずっと一緒に歩いたという事。
ちょうどそこに、これからオロンゴに向かうという欧米人おじさん2人と出合った。
そして今度はそのおじさん達に「ユキ」という名前を付けられて、一緒にオロンゴへと向かって歩いて行った。
しっぽをフリフリ。
彼女は世界一ステキなガイドさんです

これからイースターにてオロンゴに登る方は、是非ロンロンをよろしく!出会えた方はラッキーです
mana
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