医療

2008年6月21日 (土)

シリラート病院

次なる目的地へ向かう途中で、バンコクに立ち寄った。

バンコクで行きそびれたところがある。
シリラートSiriraj病院である。

ここは普通の総合病院であるが、

有名な法医学、解剖学、薬学の博物館がある。

今回はカオサン近くに宿を取ったこともあり、
簡単に行くことができた。

チャオプラヤ川を渡ると、
船着場の目の前が病院であった。

ガイドブックでは博物館は3箇所に分かれていて、
それぞれ2階、3階だのとばらばらとのこと。

少し院内をさまようが、案内表示はほとんどが
タイ語のふらふら文字で解読できない。

あっさり降参し周りのヒマそうな人に聞くと、英語が通じず、

その人がたまたま通りかかった忙しそうにしている
女性(タイ美人)を呼び止めてくれた。

彼女は場所の説明が難しいからと、忙しいにもかかわらず
わざわざ連れて行ってくれた。

博物館の場所は大変分かりにくい場所にあった。

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この2階に博物館(内部撮影禁止)があり、

ガイドブックでは入場無料と書いてあるが、

現在は一人THB40(学割効かず)である。

初めにタイ医学史のコーナーがあるが、タイ語で読めない。

続いてTsunamiコーナーへ。

2004年スマトラ島沖地震でのSiriraj病院医療チームの
活動が展示されている。

まさに野戦病院といった感じで、膿んだ傷口なども模型で
再現されている。

遺体から歯式をとり、身元照会をおこなったという、
チャートやコンピューターのソフトもあった。
以前訪れたMahidol大学歯学部チームもこの地震に
派遣されたと聞く。
歯科医師はこのような形で貢献できるのだなと実感した。

そして法医学コーナーへ。

まずは頭蓋骨(本物)がズラリと並ぶ。

交通事故、銃で撃ちぬかれた頭・・・・

これらは序の口であった。

その先にはさまざまな原因で亡くなった人の臓器や遺体が
並ぶ。

乳幼児のところには供養のために玩具が供えられている。

なぜか、殺人犯の遺体も展示されている。
これは法医学的に意味はあるのだろうか。

標本は題名がタイ語英語で一言ずつ添えられているだけで、
詳しい解説は殆どなかったのが残念であった。

ちなみに、マナミはその衝撃的な展示物を興味深々で
見ていた。女ってすごい。

薬学博物館も殆ど解説なし。

寄生虫博物館は新しいのか、きちんと解説がそれぞれついていた。
屋台でおなじみの食べ物たちの隣にそれぞれ寄生虫が
ならんでおり、屋台恐怖症になりそうである。

この3階に解剖学博物館があるのだが、
パンフレットを見てそれに気づいたのは帰りの船の中であった。

どうやら各博物館は最近一箇所にまとめられたようである。
一人40バーツはいいが、受付を立派にする前に展示の解説を
充実させたほうが有意義だと思った。

ちなみにインターネットで検索すると、沢山ヒットするが、
あまりにインパクトが強い写真が多いのでお勧めしない。

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2008年6月12日 (木)

中国医科大学口腔医学院

瀋陽(Shenyang)の中国医科大学口腔医学院に行った。

タクシー(初乗り8元=140円)に乗り、説明するも当然通じず。
前日にたまたま撮影した写真に口腔医学院が写っていたため、 それをアップにして見せるが、やはり通じなかった。  
しかし、引いて見せると、毛沢東が写っており、すぐにわかってくれた。
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 入り口で路教授の名刺を見せると、受付の人は案内板の9階を指差して教えてくれた。
ここ瀋陽では基本的に英語は通じない。
中国でのこれまでの英語通用度は 香港>>陽朔>>上海>>北京、マカオ>>>>桂林>>広州>>瀋陽、南寧

病院は9階の院長室に路先生はいらっしゃった。
相変わらず日本語がものすごくうまい。
上海で買ったお土産のお菓子と万博グッズを渡すと、 病院名入りの立派な名刺入れを戴いた。

院内は先生の代わりに曲さんという方が案内してくれた。
彼は医学部出身の院生で、バイトとして事務の仕事もしている。
日本語の勉強もしていたらしく、日本語を話せる。
建物は9階建てで、一つのフロアはあまり広くはない。
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手術室を見学しようとしたが、婦長さんに追い出された。
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インプラントは国産から世界各国のものまであるようだ。
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その後、病院の車で市内観光に連れて行ってくれた。
北陵では曲さんの日本語解説付きで、わかりやすかった。

昼食は餃子をごちそうしてくれるとのことで、 着いてみると昨日我々が来たところであった。
ガイドブックによれば、ここは全国的に有名な餃子の店である。
しかし、とても美味しい店だからハオ(良い)だよと、入った。
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当然、食べきれず。しかしそれがハオのようだ。

その後、張学良の家に行った。
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シンプルな家の雰囲気はハノイのホーチミン家を思わせるものであった。
かつて使っていた数々の品が展示されている。
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アンブロ・・・?
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現在はハワイ在住らしい。
亀仙人?

夕食は路先生に四川料理をご馳走になった。
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いろいろと中国の歯科事情を聞く事ができた。
マナミ曰く、路先生は中国で一番いい人だったと。

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2008年4月30日 (水)

Mahidol大学&Bumrungrad病院

 私のボスである北川教授とMahidol大学歯学部口腔内科准教授Waranun先生のご好意により、Mahidol大学歯学部の見学をさせてもらいました。

 

 Mahidol大学はタイで最も古い歴史をもつ大学のひとつで、学生総数2~3万人の総合大学。特に医歯学教育はタイではもちろん東南アジアでのリーダー的存在である。

http://www.mahidol.ac.th/

 BTS(モノレールのようなもの)でVictrory Monument駅まで行くと、あたりは学生風の若者が大勢降りて、駅前からバイクタクシーに乗ってそれぞれの目的地へ散っていった。

 

 歯学部は駅から近いと聞いていたので、それっぽい方向へ歩く。

 

 看板は色々出ているが、みんなタイ語オンリー。

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 周りの人に聞いても「あっち」と指差すだけ。

 

 みんなが指差す方向にいくとそこは工事中であったが、脇道に人通りがあるようだ。

歯医者さんっぽいイラストのある看板があり、どうやらここが歯学部とわかる。

 門番や警備員のような人も見当たらず、エレベーターや壁の表示も全てタイ語でフニャフニャ書いてあるのみ。

 

自力では到底Waranun先生に会えなそうなので、そこらを歩いている地元の学生さんにWaranun先生の名刺を見せて聞いてみると、Oral medicine医局までわざわざ案内してくれた。しかし先生はどこかちがうところにいるらしく、そこまで連れて行ってくれた。案内してくれた方は台湾の人(タイ人と間違えるとは・・・)で、バイト先の小児DrO田先生似の補綴の先生とのことだった。

 着いたところは、北大でいうところの共診のようなところで、学生が診療(ただし、P検・TBI・クリーニング程度)をして、ライターの先生がそれをチェックするといったものであった。Waranun先生はライターで大忙しであったので、我々が見学をしていると、勢いのあるおっちゃんが大声で話しかけてきた。

「見学か?どこから来たんだ?日本?俺は大阪大学にいたことがある!お前はDrか?専門はなんだ?口腔内科と口腔外科?OK、こっちに来い!」

 言われるがままについていくと、どうやら小オペコーナー、靴を履き替える。北大と同様、若手がオーベンと一緒に智歯抜歯をしている。小オペ用ユニットは8台くらいで、半分くらいが埋まっている。患者には有名な僧侶も来ていた。使っている器具に大きな違いはないようだ。

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 おっちゃんに「フラッシュなしで写真を撮ってもいいか?」と聞くと、大声で「いいぞいいぞ、好きなだけ撮れ!ほら、もっと近くで!口腔内写真も撮れ!」

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 もちろんAwakeなので、患者さんにまる聞こえなんですが・・・

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 術野の写真は別に要らないんですが・・・

 

 ところでこのおっちゃん、若Drたちがお伺いをたてていたので、どうやらライターのよう。しかも、聞くところによると、口外の教授だった・・・・

 

 口外の教授はどこの国でも元気だなあと思いつつ、次に医局のようなところへ行くと、カーテンを開けると隣で全麻のオペをやっていた。

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顔面骨折のようだ。鉤を引いているのはなぜか医科の麻酔科DrMain operatorはダブルライセンスらしい。別の部屋はDormitoryのような2段ベッドの部屋があり、散らかっている。

 「ここは研修医の部屋だ!」

 「いつも居るんですか?」

 「いつも居る!24HourEveryday!」

 住み込みのようだ。大変だが、北大でも口外の研修医は家に寝に帰るだけなので、院内にベッドがあるのは家賃がかからなくていいのかもしれない。

 次に我々を案内してくれたのは、事務の国際係りというMr.Tomと去年まで新潟大学に留学していた6年生だった。

 初めに放射線科に行くと、そこにはDental CTがあった。日本の開業医が使うのと大体同程度のものであった。次に、小児歯科へ。かなり多くのユニットがあった。保護者と相談してレストレーナーや全麻などを併用するとのことであった。顔面補綴科ではエピテーゼにも力を入れており、UCLAとも連携しているとのことだ。一般診療室に行くと、そこは大きなフロアを仕切ってあり、保存・補綴・矯正治療が行われていた。

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 学生は5・6年でやはり北大同様、どういう症例を何ケース以上といったノルマがあるそうだ。ちなみに学生は全員制服。初めの何年かは別の新しいキャンパスで座学を受けて、臨床にあがると我々でいうところのKCのように長白衣を着られる。

 ちなみにこれは開口練習器。ねじのように回して使うようだ。左は義眼。

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 次に「忙しい人なので、ぜひ会っておいたほうがいい」と最上階に行き、会議中の先生に会わせてもらった。彼が何者なのかは良く分からなかったが、みんなの雰囲気からすると、偉い先生のようだ。矯正の岡本先生に少し似ていた。

 

 一通り見学させてもらったのち、今日はManaの目の調子が悪いから病院に行きたいんだと言うと、皆心配してくれ、Mr.TomおすすめのBumrungrad病院に行く事にした。

 

 歯学部の冊子をもらった。Mahidol大学で独自に開発した材料や含嗽剤、ポータブルユニットなどが載っていた。タイでは田舎に歯科医師がおらず、王室の援助も受けて遠隔地に診療に行っているとのことだった。ちなみにバンコクは皆住みたいと思っているので沢山いるとか。工事中の病院前には地上17階、地下3階のタイ最大級のDental hospitalができるとのことだった。

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 今回、Waranun先生は実習で忙しい中いろいろと親切にしてくれ、他のスタッフたちもGuideしてくれ、皆親切にしてくれた。Thank you very much!

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 BTSNana駅から歩いて15分、Bumrungrad病院に着いた。

 “Is this a Hilton hotel?

 というような超豪華、巨大な総合病院が下町のど真ん中にそびえていた。

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 レセプションはまるで高級ホテルのフロント!

 アジア、欧米、インド、アラブ・・・いろんな国の人が患者として来ていた。ひっきりなしタクシーが止まる。

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 日本語専門のカウンターに行き、病状(片目が痛い)といい問診表を書くと、まず同意書(顔写真を撮っていいか)にサインしてイミグレのように写真をパチリ。次にまた同意書(治療に関してBumrungrad病院を訴えませんetc・・・)英語でもよかったが、せっかくなので通訳をつけてもらうことにした。

 3Fの眼科に行くと、先生がお昼休憩に行っているからあとでまた来てとのことだった。院内にはマクド、スタバ他、カフェやレストランが沢山あった。我々はマクドへ。

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 また眼科に戻り、まずはバイタルサインのチェックを受けた。おそらく新患全員にやっているのだと思われる。次に診察室へ。タイ人のDrとタイ人通訳がいた。まず症状を説明。「まばたきしたり、目薬をさすと痛い」というと、通訳の女性がタイ語で話してくれる。

 

眼圧チェックを受けたのち、いわゆる視力検査。Drが何か言うと通訳が「上を見て」「下を見て」と日本語で指示。やがて、「上!」「下!」と通訳さん段々熱が入ってきた。「結膜炎です。特に右が強いようです」

日本語が通じるため、強気のManaは「いや、右は何ともなくて、左だけが痛いんですけど」というと、

通訳さん「左が痛いんだってよ!(タイ語で多分こんな感じで言っていた)」Drは「いや右が悪い」といい、診ようとしない。何か通訳さんも興奮気味だし、眼科Drがそういうんならまあいいかと、診察終了。

 

会計を済ませ、薬剤部へ。目薬と抗アレルギー剤を処方された。薬の袋がオシャレな紙のショッピングバッグだった。

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この病院は恐らく王室の援助を受けているのだろう。普通の病院ならこんなところにコストはかけない。

さすが、King’s power!

帰りはBTSまで無料のシャトルバスで帰った。

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